アトリエイエナの設計の進め方

アトリエイエナの設計の進め方及び設計監理と

設計の進め方

 

住宅の設計では、まず最初に設計を進めるにあたり、基本的に必要な部屋数などや、機能的な面のご要望などをお聞きします。そのほかに具体的なイメージ及びデザイン的な面などのご要望などがおありでしたらお聞きいたします。それらを基に、計画全体のイメージと方向性を、打合せを重ねながら御一緒に進めて行きます。1回目の打合せで大まかな方向性が見えてきましたら、次回の打合せまでに、計画敷地の建築基準法などによる条件や、計画予算をもとに、基本となる計画案及び計画開始から完成までの期間スケジュールと施工費、設計監理費用の概算資料を作成します。

基本計画案を参考にじっくりと検討して頂き、安心してイエナに設計依頼をしていただけるとなりましたら、正式に設計監理の契約を行います。その後は基本計画プランを基に打合せを重ねながら、理想的な計画となるように進めて行きます。計画がある程度固まった段階になると、模型を製作し、立体的にわかりやすくして、計画を完成させていきます。

 

実施設計図面(建物を要求通りに造る為の図面)が出来上がると、施工会社の選定をするために、何社(2~3社)かに見積りの依頼をします。各社からの見積金額が出てきた段階で、見積り金額と施工会社の技量などを総合的に判断して、施工会社を決定します。もし予定工事金額を超えていた場合は施工会社の決定前に、減額の為に設計変更をし、見積り調整を行ったりします。次に施工会社とクライアントとで工事契約が終わると、施工準備に入っていきます。

設計事務所の監理業務も施工準備と同時に始まっていきます。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造のそれぞれで現場での工事の始まる前から、木造材料の品質確認、鉄骨などの原寸検査、溶接検査などを行います。現場着工前の地鎮祭などの手配などの打合せも行ったりもします。
現場の工事が始まると、工事の重要な段階によっては週に2回、平均して週1回は現場に通って、設計図面通りに施工が行われているかをチェックしたり、施工者と工事についての打合せを行ったりします。同時に工事中に役所が行う中間検査、完了検査などの、各検査申請や立会なども行います。建物の完成+引渡し前には施主立会にて竣工検査を行います。

 

設計監理料の考え方

設計監理料の算定ですが、設計事務所では通常施工費の10%~13%と言われていることが多いですが、その決め方では金額の目安としては分かりやすいのですが、設計事務所側の報酬としては、施工費が高くなってしまった方が、設計料も同時に高く出来るといった矛盾を抱えてしまっています。設計者として質の高い、良い建築を、なるべく建築費を抑えて造れるようにと知恵を絞れば絞るほど、結果的に自分の首を絞めてしまう事になるのです。施工費が高くなる場合も、同じ面積で同じプランであっても、使う仕上げ材や便器、浴槽などの設備のグレードが高ければ、設計上まったく同じであっても施工費は大きな差が出ます。又施工会社を選定する時にも良心的な安い施工費の出てくる施工会社よりも、高い施工費の出る業者などから見積もりを取る方が、設計事務所にとっては良くなってしまいます。
設計事務所が、設計施工会社と大きく違う点は
、施工会社の見積書の単価の査定、機器類の値引き掛け率の査定などや、値引き交渉などを、クライアントの代理人として行う点ですが、その点でもあまり安くさせない方が良いといった矛盾を生じてしまいます。

 

イエナではそのような矛盾を生じないよう設計料は以下の例のように考えています。

 

1.木造平屋及び木造2階建て専用住宅、約30坪までの場合で設計監理料は210万円(7万/坪単価設計料)です。それ以上の坪数には、30坪を超えた坪数に坪単価設計料を加えた金額となります。たとえば施工費の坪単価が70万円であれば、工事費は30坪の場合では¥2,100万円となり、

設計監理料は逆算すると¥210万円ですので10%となります。又坪施工単価が¥80万円であれば施工費は¥2,400万円となりますが設計監理料は30坪であれば¥210万円ですので、逆算すれば設計監理料は施工費に対しては8.8%程度となります。上の写真の建物の場合は、建物の内外壁、床から天井まで全ての、使用木材は群馬県産の杉材を使用し、温水式のパネルヒーター、厨房設備、住居のミニキッチン等の設備を含んでいますので、坪施工単価は¥90万円前後になるのが一般的かと考えます。もし坪施工単価が¥90万円であれば29坪で建築費は¥2,610万円となります。実際の設計監理費はこの建物の場合¥200万円でしたので、その場合の建築費で設計監理費を逆算すると7.7%の設計管理費となります。実際にはこの建物の建築費は¥2,110万円に抑えられましたので、坪施工単価¥73万円弱でした。工事費から設計監理料を逆算すると10%となります。

 

2. 鉄骨造の場合は¥8万円/坪単価設計料に構造設計料が加わります。

3. 鉄筋コンクリート造の場合は¥9万円/坪単価設計料に構造設計料が加わります。

4. 店舗設計など専用住宅以外の設計は要求内容の難易度や規模等の計画によって異なりますので、         計画ごとに内容によって決めさせていただきます。